「多摩川のツバメ集団ねぐらとヨシ原の保全を考える集い」のご案内

 2002年末に発足した、「多摩川流域ツバメ集団ねぐら調査連絡会」は、2008年までに6年間、ツバメの集団ねぐらの調査を実施してきました。連絡会では集団ねぐらだけでなく、集団ねぐらの場として大切なヨシ原の保全対策にも目を向けて活動してきました。
 今般、これまでの活動状況を取りまとめ、(財)日野自動車グリーンファンドの助成を受けて報告書を刊行しました。
 6年間にわたる調査結果から多摩川のツバメ集団ねぐらは非常に不安定で、年により場所が変わること、同じ年でも季節により場所が変わること、さらに環境が悪くなると消滅してしまうことが判明しました。
 以上のような調査結果を踏まえ、今後のツバメ集団ねぐらの保全とヨシ原の保全策を考える契機になることを期待してこの集いを下記にとおり開催します。

報告書はA4版で190頁(カラー8ページ含む)を超える冊子です。
多くの皆様がこの集いに参加されますようご案内申し上げます。

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多摩川のツバメ集団ねぐらとヨシ原の保全を考える集い
1.開催日時 2008年11月30日(日)13時30~17時00分
2.開催場所 あったかホール エコひろば(八王子市北野町)
3.内容
 第1部 ツバメの日本国内の営巣状況とツバメのマレーシア越冬地の様子
  (NPO法人バードリサーチ神山和夫氏)
 第2部 連絡会報告書に沿った内容報告
  連絡会がまとめた2003年~2008年の多摩川におけるツバメ集団ねぐらの調査結果の報告
 第3部 質疑と今後に向けた検討
4.参加費 無料ですが報告書の資料代1000円をいただきます。
5.主催 八王子・日野カワセミ会、多摩川流域ツバメ集団ねぐら調査連絡会

皆様、ふるってご参加ください。

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6年間の調査の報告書が完成しました!

当連絡会が発足してから6年間の調査の集大成の報告書がついに完成しました。
(財)日野自動車グリーンファンドの助成を受けて、印刷が完了しました。
カラー8ページを含む188ページの大作です。

当初予定より予算がオーバーしたため、希望者には実費1,000円+送料でお分けしています。
希望者は、jin@watanabe.nifty.jpに、(1)部数(2)送付先住所(3)氏名をメールください。

構成は以下のとおりです。

▼目次
はじめに
カラー口絵
1.多摩川流域ツバメ集団ねぐら調査連絡会の活動の経緯と活動の特徴
2.ツバメの集団ねぐらとは?
3.多摩川流域の環境
4.調査の手法
5.調査の結果
6.考察 ツバメの集団ねぐらを解き明かす
7.集団ねぐらの保全(ヨシ原の保全とアレチウリ対策)
8.連絡会の〉活動の記録
9.連絡会の活動に参加して
10.残された課題
11.調査参加者名簿
12.参考・引用文献
巻末資料

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神奈川県葉山町湘南国際村センター(9/13)1000羽

■調査地名 湘南国際村センター
■緯度 35.259654742196986
■経度 139.60911333560944
■調査地の住所 神奈川県三浦郡葉山町上山口1560-39
■報告者(観察者) 粕谷和夫
■観察年月日 2008.9.13
■観察時間 17:55-18:10
■ツバメのねぐら入り個体数 1,000±
■ねぐら周辺の環境 ホテル形式研修施設
■ツバメが降りる場所 タケ
■ねぐら面積 約100㎡の竹の一部
■メモ
昨年7月28日に観察したツバメの集団ねぐら、今年も9月13日、合唱団鯨の合
宿で、ほぼ昨年と同じ規模のツバメねぐら入りを観察できた。9月13日という時
期なので、ツバメは来ないではないかと思っていたら、17時55分、あたりが薄暗
くなりかけた頃、ツバメが集まり出し、乱舞をした後に園芸種とみられる庭園の
竹にねぐら入りした。

湘南国際村センターは「緑陰滞在型の宿泊研修施設」で三浦半島大楠山の北西側
の山の上にに作られたホテル形式の施設。施設の中庭に浅い池が作られていて、
その隣りに園芸種と見られる竹が「株立ち状」に植えられていて、その竹の下側
には夜間、照明がされていた。
ガラス窓越に3-5m位の距離から観察できる環境である。

情報提供 八王子・日野カワセミ会 粕谷

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上河原堰上流(9/14)250羽

【場所】二ヶ領上河原堰上流左岸(調布市地先)
【日時】2008年9月14日(日)17:50~19:00
【天候】晴れ
【観察者】渡辺仁
【ねぐら入りした個体数】約250羽
【観察ポイント】左岸調布市側の堰上流
【観察内容】
17:55 ツバメが眼前の水面上を10~20羽程度の群れが断続的に下流方向へ通過し始める。
18:05 50羽の群れが水面を下流方向へ飛翔するがすぐにUターンして左岸側の中州付近を飛翔し始める。そしてヨシではなく、最初は左岸側のオオブタクサに止まるようなそぶりを見せたが、そこには入らず、中州の今までねぐら入りしたヨシ原よりやや上流のオギ原の水際の部分に止まり始める。
18:10 ほぼねぐら入り終了。

中州のヤナギ高木のやや下流側のヨシは、残ってはいるものの少し倒れたりして良い状況ではない。オギ原の、水際の上に茎や葉が倒れて止まりやすい状況の部分にねぐら入りしているようだ。止まっているのはほぼ全てオギの部分で、これは珍しい状況である。ヨシが良い状況でなくなってきており、その他の良い状況の場所に止まるようになっている。

情報提供 渡辺仁

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NHK首都圏ネットワークで多摩川のツバメのねぐらが放送(9/4)

9/4のNHKの首都圏ネットワークで、カメラマンリポート「ツバメのねぐら」として、多摩川のツバメの集団ねぐらや、アレチウリ対策のとりくみが放映されました。

http://www.nhk.or.jp/shutoken/net/

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長野県山形村のトウモロコシ畑(9/5)3万羽

【場所】長野県東筑摩郡山形村下竹田
【日時】2008年9月5日(金)18:10~20:00
【天候】曇り
【観察者】渡辺仁
【ねぐら入りした個体数】 約30,000羽(ショウドウツバメ混じる)
【観察内容】
昨年7月に観察した長野県東筑摩郡波田町のサクラ苗圃で、トウモロコシの穂が出るとねぐらが移動するという情報を得ていたので、その状況を観察した。サクラ苗圃は、スズメの集団ねぐらになっていてツバメは集まっていなかった。
波田町のねぐらに対し南東に1kmのトウモロコシ畑にねぐらが移動していた。農地は碁盤目状に道路が走っているので、ツバメが飛翔する方向を見ながら、車で追跡してねぐらを発見しやすかった。(河川では堤防は車で走れないし対岸には橋がないと移動できないので、移動してしまったねぐらをその日のうちに探し出すのは難しい・・)
ツバメはトウモロコシ畑上空で、乱舞し、途方もない数となった。府中四谷橋下流のピーク時と比較しても遜色なかったので3万羽とした。
ツバメは見た限り、ほとんど尾羽の短い幼鳥であった。

トウモロコシ畑は、1枚が100m×25mで連続する5枚(都合 100m×125m)にツバメがねぐら入りした。
トウモロコシの高さは約3mで、頂部の雄花の穂先をねぐらとしており、葉はまったく使っていなかった。雄花の先をヨシの葉先と同じように、折って止まっているものも多かった。
ねぐら入りしたツバメをライトスコープで見ると、20~30羽に1羽ほどはショウドウツバメが混じっているのが確認できた。ショウドウツバメは、ツバメより一回り小さく、なで肩のシルエットであることで見分けられた。
18:29 ねぐら入り終了 4.8ルクス


▼上空を乱舞する大群
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▼トウモロコシの穂に止まるツバメ
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▼水田や道路に囲まれた集団ねぐらとなるトウモロコシ畑(奥)
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▼ツバメとショウドウツバメ(中央)
 雄花の穂が折れているトウモロコシが多いのに注目
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▼トウモロコシの雄花の穂を折って止まるツバメ
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▼ショウドウツバメ(20~30羽に1羽ぐらいいる)
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新二子橋上流(9/3)0羽

下記の通りご報告申し上げます。
新二子橋上流のヨシ原でのねぐら入りはついにゼロとなり、今季の調査打ち切りとしました。
先週の28/29日の集中豪雨の煽りで、水位が平常時の4mほど上昇、ヨシ原は冠水で押し倒されました。その後、5日ほど立ち、水は完全に引きましたが、ヨシ原の復元は全体の1割程度でツバメにとってのマイホームはなくなったようです。また、ねぐら周辺を飛び交うツバメも極めて少なく、アブラコウモリの飛来数の方が多い。
ツバメたちが無事南の国に渡り、来年も戻ってきてくれることを祈って一同ジュースで乾杯!

◇調査日   : 2008年9月3日(水) 17:30~18:25
◇天候     : 晴れ (日没18:06)
◇調査者   : 加藤、澤村、高木、富川、根岸、根本、宮森 (7名)
◇ねぐら入り数: なし
◇メモ
  ・17:40  3羽、ヨシ原を通過
  ・18:00  2羽、ヨシ原上空を飛翔
  ・18:10  1羽、ヨシ原手前を猛スピードで通り過ぎる
                                  以上
情報提供 世田谷トラストまちづくり野鳥ボランティア 澤村

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府中四谷橋下流(9/1)0羽

四谷橋下流のヨシ原でのねぐら入りが見られなくなりました。
時期的にもそろそろねぐら入りが終わる頃ですが、先週8月26日(木)の豪雨でこれまでツバメがねぐら入りに使っていた辺りのヨシが倒れていました。
ヨシ原には数羽のツバメが飛んできましたのでライトスコープで探しましたが、ねぐら入りしたツバメは見当たりませんでした。
3年ぶりに復活したねぐらが、来年も見られるようにアレチウリの除去作業など四谷橋下流のヨシ原の保全に今後も取り組みたいと思います。今年度のツバメの集団ねぐら調査、観察会は今日で終了します。
ヨシ原には水が20センチほど溜まっていました。

◇観察日:2008年9月1日(月)  17:45~18:40
◇天候:曇  風:弱 
◇観察者:伊藤、大澤、大室、岡村、影山、堅山、栗俣、田中(香)、田中(正)、
古山、吉川  11名名 
◇ねぐら入り数 なし 
◇メモ 
・17:50~ ヨシ原の上に8羽が飛んでくる
・18:00~ 無数のアブラコウモリが飛びはじめる
・18:08~ 3羽、上空通過
・18:12~ 30羽がヨシ原を通過。
以後、ツバメの姿が見られなくなる
・18:25  ライトスコープで探すが見当たらない
・18:40  観察を中止する
以上

情報提供 府中野鳥クラブ 古山

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上河原堰上流(8/30)500羽

【場所】二ヶ領上河原堰上流左岸(調布市地先)
【日時】2008年8月30日(土)17:00~19:00
【天候】雨
【観察者】渡辺仁
【ねぐら入りした個体数】 約500羽
【観察ポイント】左岸調布市側の堰上流
【観察内容】
18:05~25 ツバメが眼前の水面上を10~20羽程度の群れが断続的に下流方向へ通過し始める。
18:30 下流へ飛び去っていなくなっと思われるツバメの群れが突然下流側から現れ水面上を飛び回ったあと、中州ではなく、左岸側の川岸のオオブタクサ群落に止まる。
18:35 オオブタクサ群落のツバメが一斉に飛び立ち、水面上を飛び交ったあと、左岸側中州のヤナギ高木下流側の残ったヨシ原に入る。オオブタクサ群落にも20羽ほどが残っている。両方あわせて500羽程度。

豪雨による出水の影響で、右岸側の中州はヤナギ以外の草本はほぼ流されています。ヤナギも1本は傾いていました。
調布市側の中州もヤナギ高木の下流側も少し削られたようです。しかしこちらの中州の草本は、一部が倒れているものの結構残っています。ヨシも若干倒れましたが、残っています。しかしヤナギ高木下の上流側はアレチウリが繁茂しています。

左岸側の川岸では、オオブタクサとアレチウリが大繁茂していて、ちょっと手が付けにくい状況です。アレチウリは花芽が付き始めました。

オオブタクサは背が高くなって(3m以上)、花も咲き出し、ツバメが利用できる条件が整ってきました。その証拠に少しねぐら入りに使われました。外来植物なので望ましい状況とは言い難いですが。

情報提供 渡辺仁

オオブタクサにねぐら入りしたツバメ。
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右岸側からの写真。右岸側中州は草本はほとんど流されている。
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左岸側からの写真。左岸側中州は大きな変化はなかった。
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府中四谷橋下流(8/25)5千羽

ねぐら入りの数が急に減ってきました。それでも約5,000羽がねぐら入りしまし
た。今日は雨が降っていましたがNHKの取材があるため、傘をさして観察しまし
た。 今年は3番子の話がよく聞かれ、遅くまで子育てがおこなわれていたので、9
月に入ってもねぐら入りが見られるかもしれません。

◇観察日:2008年8月25日(月)  17:30~19:15
◇天候:雨のち曇  風:弱 
◇観察者:伊藤、大室、岡村、堅山、田中(香)、田中(正)、古山  7名 
渡辺仁氏ほか5名
◇ねぐら入り数 約5,000羽
◇ねぐら入り時間 18:40
◇メモ 
・18:00~ 30羽、続いて50羽の群れが飛んでくる
・18:10~ いくつかの群れが左右からヨシ原に飛んでくる
・18:27~ 上空高く1,000羽ほどが舞う
・18:30~ ヨシ原に止まり始める
・18:40  ねぐら入り。ライトスコープで観察
・19:15  観察を中止する
以上

情報提供 府中野鳥クラブ 古山

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