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2004.07.26

日野用水堰の集団ねぐら状況(7月25日)

【観察時刻】2004/7/25 18:30~19:25
【天候】曇
【日没時刻】18:51
【観察場所】右岸平町側の堤防上
【調査者】渡辺仁(連絡会事務局)
調査結果は以下のとおり
【ねぐら入りの場所】  中州八王子側(例年の集団ねぐらが形成される位置)には1羽も入らない

【観察時の状況】
18:50 10羽ほどが下流へ飛ぶ (240ルクス)
18:55 20羽ぐらいが飛翔(150ルクス)
19:00 50羽ぐらいが飛翔(80ルクス)
19:05 1,000羽ほどが昭島側を飛翔する。(30ルクス)
19:10 ツバメの飛翔がほとんど見られなくなる。(15ルクス)
19:15 ツバメはとうとう中州に入らず。(5.0ルクス)

なお、この後、東秋川橋下流の調査に向かい(別途報告済み)、その後に、21:00頃、
昭島水辺の楽校を調査しました。
ワンドの中州とその下流左岸の水際のヤナギに、数十羽のツバメの集団ねぐらを観察
しました。全容はわかりませんでしたが、対岸からの観察では1000羽程度がねぐら入り
したと思われます。
なお、ワンドの中州は、ヨシはほとんどなくオギが主体で、やはりあまり良い環境では
ありません。


情報提供・撮影:事務局担当 渡辺仁

秋川・東秋川橋下流の集団ねぐら状況(7月25日)

日野用水堰上流観察後に、暗くなってから東秋川橋の下流を調査しました。

【観察時刻】2004/7/25 19:40~20:30
【天候】曇り
【観察場所】高月浄水場裏手の堤防上
【調査者】渡辺仁(連絡会事務局)

調査結果は以下のとおり
【ねぐら入りの場所】  観察場所の対岸100mぐらいの区間
【ねぐら入り個体数推定】 ねぐら入り後の実個体は2,588羽程度がライトスコープで観察できる。

【観察時の状況】
ヨシはなく、オギがありましたが、オギ原というよりは、土手の斜面で植物がわりとまばらなところで倒れた枯れた茎(植物種名は不明)を主に利用してねぐらをとっているようです。
一部ネムノキ、ヤナギにねぐらをとっている個体もいました。
ネムノキ1本には、340羽が止まっていました。
全体としては、おそらく5000~8000羽程度がねぐら入りしたのではないでしょうか。

DSCN2430s.jpg
ネムノキと眠るツバメ この木には340羽がねぐらをとる。ネムノキは葉っぱをたたんで”眠って”いる。

DSCN2456s.jpg
斜面の枯れ枝に止まるツバメが多い

情報提供・撮影:渡辺仁

府中四谷橋下流の集団ねぐら状況(7月24日)

【観察時刻】2004/7/24 17:30~19:45
【日没時刻】18:52
【天候】晴れ
【観察場所】】左岸側四谷小学校前
【調査者】渡辺仁、井守美穂、古山敏雄、他千代田の野鳥と自然の会観察会参加者

調査結果は以下のとおり
【ねぐら入りの場所】 例年のヨシ原 遊歩道を挟んで上下流(ホームレス周辺にも就塒)
【ねぐら入り個体数推定】  23,000羽 ±3,000羽
【ねぐら入り終了時刻】   19:14
【ねぐら入り時の明るさ】 9.0ルクス
【観察時の状況】

18:15 20羽ほどのツバメが集まり始める。(2700ルクス)
18:50 上空を飛翔する群がだいぶ大きくなる。500羽ほど。(340ルクス)
18:55 急激にツバメの数が増える。5000羽ほど。(210ルクス)
19:00 8000羽ほどに増える。(140ルクス)
19:05 ヨシ原に下り始める(43ルクス)
19:08 再び飛び立って飛翔する。20000羽程度。
19:10 ヨシに止まったり、再飛翔を繰り返す。(21ルクス)
19:14 ほぼねぐら入り終了(9.0ルクス)
19:18 再び上流側から約3000羽の群が飛来し、ねぐらに加わった。

DSCN2423s.jpg


情報提供・撮影 事務局担当:渡辺仁

ヨシとオギの違い

ツバメの集団ねぐらとなる環境で、ヨシとオギが重要なポイントになってきますので、府中四谷橋下流の
集団ねぐら周辺にあるヨシ原とオギ原の違いを説明してみます。
多摩川の中上流部では、ヨシ原がほとんどなく、オギ原ばかりです。
今年は残ったヨシ原がヤナギやオギ等に圧迫されてさらに少なくなっていることが集団ねぐらの位置が
安定しない原因だと思われます。

ヨシとオギの大きな違いは、
→ヨシは葉が茎から横に出る
→オギは葉が根元から上に出る
当然ながらオギは下から出る分、葉が細長くなるため、不安定になると思われます。
対してヨシはほぼ横に葉が出て、葉が短いため安定し、なおかつ葉が横なので止まりやすいと思われます。

生育環境は、ヨシはより湿った泥の堆積の厚い環境、オギはより乾燥した環境を好むようです。

ちなみに ヨシ=アシ で同じものを指します。標準和名はヨシです。

DSCN2395s.jpg
↑ヨシとオギを並べてみると 左:ヨシ  右:オギ

dscn2399s.jpg
↑ヨシ原 葉が茎から横に出ているのがわかります。ツバメが止まりやすい。

dscn2402s.jpg
↑オギ原 葉が下から上に出ているのがわかります。ツバメが止まりにくい。

2004.07.18

日野用水堰の集団ねぐら状況(7月17日)

東秋川橋の調査終了後、日野用水堰(八王子側)に移動し、ライトスコープで写真撮影を試みました。

【観察時刻】2004/7/17 22:10~22:20
【天候】曇
【観察場所】右岸平町側の堤防上
【調査者】渡辺仁(連絡会事務局)
調査結果は以下のとおり
【ねぐら入りの場所】  中州八王子側(例年の集団ねぐらが形成される位置)
【ねぐら入り個体数推定】  8,000羽程度?
 なお実個体は2,500羽程度がライトスコープで観察できる。

【観察時の状況】
上流に移動してしまったと思われた日野用水堰の集団ねぐらですが、17日にはそれなりに大規模なものが形成されていました。
つまり、東秋川橋下流と日野用水堰の集団ねぐらはこの日は同時に存在していたことになります。

少ないヨシにねぐらをとっている個体はやはり少なく、昨年の枯れた枝や、ヤナギにねぐらをとっている個体が多いのが、下記写真でよくわかると思います。
やっぱり良い環境ではないですのでまだまだ移動を繰り返すのかもしれませんが、ツバメの個体数がピークに達する時期に突入していますから、多少悪い環境でも仕方なく使うかもしれません。
ここで開催される観察会の時にどうなるか、わかりませんが、可能性が十分残っていると思います。

22時頃というツバメがほとんど眠っている時間の写真にしては、ツバメの目が開いていますが、これは、河川敷で手持ちの打ち上げ花火で遊んでいる若者達がいたため、警戒していためと思われます。

DSCN2388s.jpg
ヤナギにねぐらをとるツバメ

DSCN2385s.jpg
枯れて傾いた茎にねぐらをとるツバメ

情報提供・撮影:事務局担当 渡辺仁

秋川・東秋川橋下流の集団ねぐら状況(7月17日)

私の担当区間(多摩川秋川合流点~拝島橋)調査終了後に、東秋川橋へ移動し、ライトスコープで写真撮影を試みました。

【観察時刻】2004/7/17 19:40~21:00
【天候】曇り
【観察場所】高月浄水場裏手の堤防上
【調査者】渡辺仁(連絡会事務局)、神山和夫(WING)

調査結果は以下のとおり
【ねぐら入りの場所】  観察場所の対岸100mぐらいの区間
【ねぐら入り個体数推定】  10,000羽 ±3,000羽(日没時の昭和用水堰上からの観察による)
  なお実個体は1000~2000羽程度がライトスコープで観察できる。

【観察時の状況】
ヨシはなく、オギがありましたが、オギ原というよりは、土手の斜面で植物がわりとまばらなところで倒れた枯れた茎(植物種名は不明)を主に利用してねぐらをとっているようです。
一部ヤナギにねぐらをとっている個体もいました。
約100mの区間におよそ1000~2000個体が集団ねぐらをとっているようでした。
写真をみていただければわかりますが、ここも決して良い環境ではありません。まだ良い環境を探して集団ねぐらの移動は続きそうな気がします。

DSCN2380s.jpg
植物の枯れた茎に止まって眠るツバメたち

情報提供・撮影:渡辺仁

2004.07.16

秋川・東秋川橋下流に集団ねぐら発見(7月16日)

2004.7.16 曇 19:40~20:25 秋川・東秋川橋下流約500m(多摩川左岸睦橋下流・福生南公園の一番奥の駐車場付近の対岸) 粕谷和夫

堤防からライトスコープで覗くと、川岸のアシにツバメがぎっしり入っていた。一部ネコヤナギにも止まっていた。
カウンターを持っていかなかったので、カウントは出来なかったが、堤防に立つ「河川管理境界(東京都南多摩建設事務所、京浜河川事務所多摩川上流出張所)」と書かれた看板から約100m下流までの対岸の川岸沿いに集中していた。20~30分前に多摩川睦橋下流から見た1万羽以上と見られるツバメがここに降りたと思われる。
この場所は昨年何回も調査に来たところで、明るい内は数羽がヨシ原に降りたが、まもなく飛び立ち下流方面に行ってしまい、昨年はねぐらとしては認められなかった所である。

情報提供:八王子・日野カワセミ会 粕谷和夫さん

福生南公園の集団ねぐら状況(7月16日)

2004.7.16 曇 18:30~19:30 多摩川左岸睦橋下流・福生南公園の一番奥の駐車場付近
粕谷和夫、大室清(他に奥多摩支部と見られる方5名) ツバメは対岸の高月側の上空を乱舞、遠くて数はよく分からないが1万羽以上はいたと見られる。前回までと異なり、左岸側の上空には殆ど飛来せず、ねぐらとなったヨシ原の上も飛翔しない。19時20分過ぎても前回ねぐらとなったヨシ原には1羽も入らなかった。

情報提供:八王子・日野カワセミ会 粕谷和夫さん

浅川一番橋上流の集団ねぐら状況(7月14日)

昨年のこの時期に淺川一番橋上流のツバメのねぐらを報告しました。
今年の状況が気になり昨日(7/14)出かけてきました。

淺川一番橋上流150mの左岸側ヨシハラ(アシ?)に約300羽のねぐら入りが
確認できました。今年巣立ちした固体の割合が多い集団のようです。
退社後出かけるには少し難しい時間、場所ですのでどなたかフォローして継続的な
観察ができればと思います。

情報提供:八王子・日野カワセミ会 清水盛通さん

2004.07.15

7月17日に一斉調査を実施します

いよいよツバメの集団ねぐらの本格的なシーズンが始まりました。
当連絡会では、来る7月17日(土)にツバメの集団ねぐらの一斉調査を実施します。

多くの連絡会のメンバーが多摩川沿いを夕暮れに調査します。我々の姿をみかけたら是非声をかけて下さい。そして一緒にねぐら入りを観察しませんか?

上河原堰上流の集団ねぐら状況(7月14日)

本日(14日)夕方、上河原堰上流左岸でツバメのねぐら調査を行いました。
18時45分、いくつかある中州の周辺にツバメたちが続々と集まりはじめ、
19時から20分ほどの間に、手前の中州に400羽ほど、
沖合の中州にも数百羽が塒入りしました(いずれも環境はヨシ原)。
塒入りを確認できたのは、昨年も集団ねぐらが形成されたこの2つの中州だけです。

17日の一斉調査を前に、今年もこの場所に集団ねぐらが形成されていることが
確認できましたが、25日に行われる花火大会の影響が気がかりです。

情報提供:多摩川の自然を守る会 上田大志さん

日野橋下流の集団ねぐら状況(7月14日)

多摩川日野橋下流に7月14日も約100羽のツバメねぐら入りを観察しました。
前回7月10日と違う場所(前回はアシハラの奥の方だったが、今日は川岸に最も近
い所)のヨシハラにねぐら入りしました。

・・・・・・・
2004.7.14 晴 18:00~19:30 多摩川左岸日野橋下流(コアジサシが飛来する中央高速道橋上流の中州の上流側) 粕谷和夫、渡辺敬明
18時30分頃から上空にツバメが集まりだす。
19時になっても約100羽の飛翔、その後、ヨシハラの直ぐ上を低く
飛翔するものも観察される。
19時20分、前回7月10日と違う場所(前回はアシハラの奥の方だったが、今日は川岸に最も近い所)のヨシハラに止まるものを観察、
19時25分までに約100羽がねぐら入りしたと推定される。

情報提供:八王子・日野カワセミ会 粕谷和夫さん

府中四谷橋下流の集団ねぐら状況(7月12日)

府中野鳥クラブ第9回定期観察会の報告です。

 7月12日(月) 小雨 18;00~19;25
 参加者 大澤、岡村、幸野、島田
 雨を心配しながらの観察となりました。
 
 18:00 第八中学校上空に1羽飛ぶ
       その後姿が見られず。
 18;35 12羽がヨシハラすれすれ飛ぶ
 18:40 第八中学校上空に8羽飛ぶ
 19:00 ツバメの数が増えず、ようやく四谷橋上空方面から
       20羽が飛ぶ
 19:05 上空20羽、ヨシハラ30羽とだんだん数が増えてくる。
 19:10 ねぐら入りとなり、200羽以上になる。
 19:15 四谷小学校まえに移動、「創立30周年」看板まえの
       一段高くなっていたヨシ原に急に数を増し止まりはじめる。
       鳴き声はあまり聞かれず、静かだった。
 19:25 、ねぐら入りしたツバメは前回観察時の半分以下と思われた。
       推定約1000羽がねぐら入りした。

情報提供:府中野鳥クラブ 古山敏雄さん

yotsuya040713.JPG
撮影:府中野鳥クラブ大室清さん(7月13日)

yotsuyablg040713.JPG
撮影:府中野鳥クラブ大室清さん(7月13日)

2004.07.13

日野橋下流で集団ねぐら新発見(7月10日)

コアジサシが飛来する多摩川中央高速道橋上流の中州の上流側、 日野橋下流で約100羽のツバメねぐら入りを観察しました。
この場所は昨年からねぐらとして相応しいと睨んでいたのですが、昨年は下流の府中四谷橋方面に全て飛んで行ってしまったという経緯があり、とりあえず新ねぐら発見です。

・・・・・・・
2004.7.10 晴 18:00~19:30 多摩川左岸日野橋下流(コアジサシが飛来する中央高速道橋上流の中州の上流側) 粕谷和夫 18時30分頃から上空にツバメが集まりだす。ここに集まったツバメは昨年は下流の府中四谷橋方面に全て飛んで行った。しかし、本日は下流に向うものも観察されたが、中央高速道橋を越えず、留まって旋回飛
翔が観察される。19時になっても下流に向わず、ヨシハラの直ぐ上を低く飛翔するものも観察される。19時20分、ヨシ(正確にはアシかオギか未確認)に止まるものを観察、19時25分までに約100羽がねぐら入りしたと推定される。

情報提供:八王子・日野カワセミ会 粕谷和夫さん

2004.07.12

日野用水堰の集団ねぐら状況(7月11日)

【観察時刻】2004/7/11 21:30~21:35
【日没時刻】18:59
【天候】晴れ(夕立後の雨上がり)
【観察場所】右岸平町側の堤防上
【調査者】渡辺仁

調査結果は以下のとおり
【観察時の状況】

別の場所の調査終了後に、例年大規模な集団ねぐらが形成される中州をライトスコープで確認した。
しかし残念ながら1羽もツバメは確認できなかった。
ヨシの成長が悪く、集団ねぐらの環境としては好ましくないと思われる。
今年はここには集団ねぐらが形成されないかもしれない。
やはり上流の福生南公園(睦橋下流・昭和堰上流)に移動してしまったのだろう。

情報提供:事務局担当 渡辺仁

福生南公園の集団ねぐら状況(7月11日)

【観察時刻】2004/7/11 18:20~19:45
【日没時刻】18:59
【天候】晴れ(夕立後の雨上がり)
【観察場所】左岸福生南公園(最奥駐車場のすぐ先、水路の上流側)
     →その後右岸高月、昭和用水堰の堰堤上から集団ねぐらの位置を探した
【調査者】渡辺仁(連絡会事務局)、野村亮(自然環境アカデミー)

調査結果は以下のとおり
【ねぐら入りの場所】  ジャストポイントでは把握できず。河道沿いのあたりか?
【ねぐら入り個体数推定】  15,000羽 ±5,000羽
【ねぐら入り終了時刻】   19:25
【ねぐら入り時の明るさ】 6.0ルクス
【観察時の状況】

18:40 20~30羽が上空を飛ぶ
18:45 上空を100羽が下流へ
18:50 上空を100羽が飛ぶ よく囀る
18:55 上空を100羽が飛ぶ
19:00 上空を約500羽が飛ぶ(350ルクス)
19:05 上空から下流へ飛ぶ。オギ原の上を低く飛ぶ。(230ルクス)
19:10 上空を舞う。数は増え2000羽程度。(97ルクス)
19:15 上空の群は大きくなる。10000羽程度(35ルクス)
19:20 木の葉落としで、やや先にねぐら入りが始まっているようだ。(15ルクス)
19:25 再び一斉に舞い上がる。相当な数。15000羽程度か。しかしすぐにまた降りて落ち着く(6.0ルクス)

睦橋下流で報告されていた集団ねぐらの状況です。
現場で、自然環境アカデミーの野村さんと合流しました。
ライトスコープで、ツバメがねぐらをとるその場所を探しましたが、観察場所からは樹林などの死角のようで発見できませんでした。周辺はオギ原ばかりで、ツバメのねぐらに適したヨシは見あたりませんでしたが、死角となっている場所にヨシがあり、そこにねぐらをとっている可能性はあります。
観察終了後、対岸(右岸)の高月の堤防上や昭和用水堰の堰堤上からのライトスコープでのねぐら発見に努めましたが、残念ながら発見には至らず。
今後の追跡がのぞまれます。


P7110227.JPG
福生南公園からみた多摩川左岸の状況、ヨシ原は見あたらず、オギ原と樹林化した河川敷
P7110238.JPG
上空を乱舞するツバメ

情報提供・撮影:事務局担当 渡辺仁

府中四谷橋下流の集団ねぐら状況(7月10日)

【観察時刻】2004/7/10 18:50~19:45
【日没時刻】18:59
【天候】晴れ(夕立後の雨上がり)
【観察場所】左岸側四谷小学校前
【調査者】渡辺仁、緒方直美

調査結果は以下のとおり
【ねぐら入りの場所】 例年のヨシ原(ホームレスの影響か、歩道よりは上流側に集中)
【ねぐら入り個体数推定】  15,000羽 ±3,000羽 (ねぐら入り後実個体カウント6,800羽)
【ねぐら入り終了時刻】   19:25
【ねぐら入り時の明るさ】 8.9ルクス
【観察時の状況】

当日は日本野鳥の会の東京支部の観察会が予定されていましたが、残念ながら雨のため中止のようでした。その後、雨が上がったので、観察に出かけると素晴らしいねぐら入りが観察できました。
19:00頃からヨシ原の上を飛び回り、19:20頃にはいったんヨシ原に入りました。その時点では、歩道の上流だけでなく下流側にも広く止まっていたのですが、その後、一斉に飛び出し、上空を乱舞しました。その後は、歩道の上流側に集中してねぐら入りしました。上流側はヨシのある部分に集中していましたが、さらに上流側に広く薄く分布しているようでした。歩道の下流側にはほとんど入りませんでした。
ねぐら入りの時刻は19:25頃です。しばらく騒がしかったのですが、すぐに静まりました。


P7100209.JPG
上空を乱舞するツバメ
DSCN2358.JPG
ヨシ原にねぐら入りするツバメ

情報提供・撮影:事務局担当 渡辺仁

2004.07.09

睦橋下流の集団ねぐら状況(7月7日)

多摩川左岸睦橋下流・福生南公園の一番奥の駐車場付近 に本年新たに形成されたツバメの集団ねぐらを観察しました。2万羽弱の規模です。昨年まではこの場所にねぐらはなく、本年は平堰周辺にねぐらが殆ど形成されていませんので、日野用水堰(平堰)付近のねぐらの移動と推定されます。
今後、右岸の高月水田の方からも観察する必要があります。

・・・・・
2004.7.7 晴 19:00~19:30 多摩川左岸睦橋下流・福生南公園の一番奥の駐車場付近
粕谷和夫、清水盛通、高山早苗 19時現地着時点で、多数のツバメが上空乱舞、
19時15分頃がピークで2万羽弱の感じ、その後前方のヨシ原に入り始めたが、19
時25分過ぎもまだかなり多数が上空、低空を舞う。19時30分、ほぼねぐら入り
完了、ヨシ原から鳴き交わす声が聞こえて来る。なお、ねぐら入り前の上空乱舞中も
鳴き交わす声が聞こえてきた。

情報提供:八王子・日野カワセミ会 粕谷和夫さん

2004.07.07

睦橋下流に新集団ねぐら発見(7月6日)

日野用水堰(平の堰)の粕谷さんの報告から推察すると下流に向かう集団も観察されていない様子なので、拝島橋少し上流の昭和用水堰付近に出かけてみました。
睦橋北より福生南公園の一番奥の駐車場に車を止め水鳥公園を抜け多摩川左岸を歩くと数は多くは有りませんが、ヨシ原にツバメが低く飛んでいたり留まっているのが見られました。
太陽が西の山の端に沈む時間になると数十羽の群れが東の平堰方面に飛んでいくのが観察されるようになりました。

来た方向を双眼鏡で見るとヨシ原のすぐ上をたくさんのツバメが飛び交う様子が見え、上空にもねぐら入りによく鳴き交わす声とゆったりとした動きの集団が見られるようになりました。
6時45分頃からの30分間はヨシ原の上はものすごい数のツバメが右左に飛び交い、上空にもかつて平の堰で見たような乱舞が見られました。
数は如何ほどと言われてもこれだけの数を数字に表わす自信がありませんが、平堰で最大観察された(2~3万羽)に匹敵すると思います。
ここでもコウモリの飛び交う時間(7:15)と共に上空を飛んでいた群れが急降下するかたちでヨシ原に降りてねぐら入りは終わりとなりました。

今回のねぐら入りは平堰での観察と因果関係はわかりませんが、継続的な観察をされる事がよいと思われます。車でのアクセスもよいので多くの方が足を運んではいかがでしょう。
公園駐車場は夜8時までとなっていました。

ツバメねぐら入り 2004/7/6 18:45~19:15
場所 多摩川左岸 福生南公園 (拝島6F)
* 集団の大きさなどは観察の積み重ねを待ちます。

情報提供:八王子・日野カワセミ会 清水盛通さん

日野用水堰の集団ねぐら状況(7月4日)

7月4日、多摩川平堰八王子側 を観察しました。100羽以下が水面上と飛び交った
だけで、いつもの堰上流側の狭いヨシ原にも入りませんでした。前回6月30日より
少なく、
今年はどうしたのでしょうか。

・・・・・
2004.7.4 曇 18:50~19:307.20 多摩川平堰八王子側 粕谷和夫 19時過ぎてもツバ
メは増えず、100羽以下が水面上と飛び交っただけで、前回6月30日より少なく、
いつもの堰上流側の狭いヨシ原にも入りませんでした。もちろん上空乱舞は殆ど見ら
れませんでした。

情報提供:八王子・日野カワセミ会 粕谷和夫さん

2004.07.06

府中四谷橋下流の集団ねぐら状況(7月5日)

7月5日(月)の府中野鳥クラブ第8回定期観察会の報告です。 

天候:くもり、風:強(SE)、気温:28℃
観察者:池野、大室、岡村、幸野、塩原、島田、田中(香)、古山、望月

 今日は風が強く、アシが音を立てて左右に振れていた。最初のうちは数が少なかっ
たが、日没とともに約3,000羽がねぐら入りをした。

18:15 ツバメの姿は1、2羽しか姿が見えない。
18:42 50羽ぐらいの群れが正面のニセアカシアの上に現れた。
18:49 上空へ50羽近くの群れが飛んでくる。
19:01 観察地点から正面のニセアカシアの上空に約300羽が群れる。
19:03 四谷橋上空からどんどん飛んでくるのが見える。四谷橋の下からもぐっ
てくる群れもある。
19:04 観察地点北側の第8中学校体育館の上のほうから約30羽の群れが飛ん
でくる。
19:08 1,000羽を超えている。
19:10 アシの上にとまりはじめる。
19:20 ねぐら入り。1,500羽をカウウントする。見えないところにも入っ
ているので、2倍の約3,000羽がねぐら入りしたと思われる。
19:40 観察中止。

情報提供:府中野鳥クラブ 古山敏雄さん

世田谷の集団ねぐら状況(6月30日)

 前回の調査 6/16 に比べ、塒入りするツバメの数も順調にふえてきました。
6/30 の調査結果、下記通りご報告申し上げます。

A) 新二子橋上流:
【観察時刻】  18:00 - 19:30
【日没時刻】  19:01
【天候】     晴、風やや強し
【観察者】      今井(章)・今井(典)・加藤・鈴木・二宮・宮森
【塒入り個体数推定】 約 600 羽
【状況】 ・ 18:45 ヨシ原にツバメが集まり始める
     ・ 19:10 250~300 羽がヨシに止まったり、すれすれに飛び
            回ったりする
     ・ 19:20 近くの芝生グランドに 100~200 羽が採餌飛翔する
     ・ 19:25 グランドのツバメも見えなくなり、ヨシ原に約 600 羽が
           ねぐら入り

B) 大田区との区境:
【観察時刻】        17:45 - 19:30
【観察者】         斎藤・瀬尾・廣田・松田・澤村
【塒入り推定個体数】  150 羽±
【状況】  ・ 17:45 中州のねぐらの手前の川岸にある狭い小さなヨシ原
すれすれに5羽飛び回る
        18:30 約15羽が川面を採餌しながら飛翔
        18:45 20 羽ほどが塒のヨシ原すれすれに飛ぶ
        19:00 河川敷の草グランドすれすれに 20 羽ほどが5分間近く
            飛び回る
        19:15 ねぐら入りのツバメ 100 羽を超える
            川面を上流から飛んでくる
        19:20 150 羽ほどが通常よりヨシ原の中の下流側に落ち着く

                              以上

情報提供:世田谷の野鳥環境を考える会 澤村信之さん

2004.07.01

日野用水堰の集団ねぐら状況(6月30日)

6月30日、多摩川平堰八王子側 を観察しました。100羽程度が水面上と飛び交った
だけで、いつもの堰上流側の狭いヨシ原にも入りませんでした。先週は集団ねぐらら
しくなって来たのですが、そりより減少です。今年はどうしたのでしょうか。

・・・・・
2004.6.30 晴 18:55~19:30 多摩川平堰八王子側 粕谷和夫 19時過ぎてもツバメは
増えず、100羽程度が水面上と飛び交っただけで、いつもの堰上流側の狭いヨシ原に
も入りませんでした。もちろん上空乱舞は殆ど見られませんでした。


情報提供:八王子・日野カワセミ会 粕谷和夫さん

府中四谷橋下流の集団ねぐら状況(6月28日)

府中野鳥クラブ第7回定期観察会報告

 6月26日(土)のツバメの標識調査の時のねぐら入りは約2,000羽でしたが、今
日はその倍近くのツバメがねぐら入りをしました。ねぐら入りした場所も四谷橋近く
のアシ原から府中市立第八中学校の前の方まで広い範囲でした。推定で約3,500~
4,000場がねぐら入りをしたと思います。


6月28日(月)18:00~19:40
天候・晴 観察者・田中香代子、古山敏雄

18:00 ツバメ50羽位が四谷橋近くのアシ原の上をすれすれに飛び回っている。
18:15 その数が100羽以上になる。標識調査の時と違い、数が増えてきた。
 
      数羽がアシの上にとまりはじめる。
18:18 とまっていたツバメが、飛び去りるが、じきにまた、もっどって来る。
18:25 ツバメが八中の前の方のアシ原にも現れる。
18:55 上空にツバメが現れる。
19:00 500羽ぐらいのツバメが上空を舞う。
19:10 ツバメが広い範囲のアシ原の上を飛び回るようになる。何羽かがアシの
上にとまりはじめる。
19:30 ねぐら入り。アシの上のほうにとまっているので観察しやすい。ツバメ
のさえずりがうるさい。
19:40 調査を中止する。
      
情報提供:府中野鳥クラブ 古山敏雄さん

観察会のお知らせ(府中四谷橋下流ねぐら7月10日)

【タイトル】 東京周辺(ツバメのねぐら)探鳥会
【主催団体】 日本野鳥の会東京支部
【開催日】 7月10日(土)
【集合時間】 午後4時30分
【集合場所】 京王線・聖蹟桜ヶ丘駅西口
【解散時間】 午後7時30分過ぎ、府中市四谷、府立四谷小学校前の多摩川河川敷
【参加費 】 200円
【持ち物】 双眼鏡、懐中電灯ほか
【申込先】 特に事前の申し込みは必要なし。
【問合先】 日本野鳥の会東京支部 03-5253-5141 平日10:00~18:00
【注意事項】 雨天中止。食事の時間は特に設けません。
【アピール】 2002年に発見された多摩川四谷橋下流のツバメの集団ねぐらを観察します。昨年は最高時で約28,000羽のねぐら入りが確認されています。

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