ツバメ標識調査2羽目の再捕獲!
当連絡会で実施した2005年の標識調査で標識したツバメについて、再び再捕獲の情報が入りました。
このツバメは、2005年に日本で(多摩川周辺で?)生まれ、一冬越冬地で過ごして、成鳥となり、日本に帰って再度多摩川で捕獲されたことになります。
再度捕獲された場所の状況は詳しくはわかりませんが、住所からは、上河原堰上流の集団ねぐらと思われます。
府中四谷の集団ねぐらが現在はない状況なので、9キロ下流の集団ねぐらへ移動したのでしょうか。
これで2005年7月24日に標識したツバメ118羽のうち2羽が再捕獲されたことになります。
再捕獲率1.7%で、山階鳥類研究所で公開されているツバメの移動回収率0.13%よりもかなり高いです。
連絡会で実施した2004年と2005年の計3回の標識調査のうち、標識したツバメトータルで、2004年が2回で、98羽、2005年が118羽、計216羽ですから、これらを総合しても、再捕獲率は、0.9%で、日本全体の記録よりは高いです。絶対数が2羽で少ないのですが、同じ場所で標識調査を継続し、なおかつ、周辺地区の集団ねぐらと連携して調査することで、回収率を上げられるのかもしれません。
(ちなみにこの回収率の差を、フィッシャーの正確確率という統計解析手法を使って検定してみるとp<0.05で、全体の回収率より、連絡会の回収率が高いことが有意であり、偶然では生じにくいという結果になります。さらに3羽目が捕まったりするとp<0.01となりさらに偶然では生じにくいという結果になります。)
2005/7/24
U J ツバメ 東京都府中市南町四谷多摩川河川敷
↓
2006/6/24
♂? Ad ツバメ 東京都調布市布田先多摩川河川敷
移動距離8km 経過時間11ヶ月(335日)
情報提供 峯尾さん提供情報を事務局渡辺仁が編集