自然のアルバム「千曲川のツバメ」
本日、世田谷区の砧にあるNHK技術研究所の公開ライブラリーに行ってきました。
目当ては古い番組の自然のアルバムを視聴することです。
1980年9月21日放送の自然のアルバム「千曲川のツバメ」を視聴しました。
以下概要です。
集団ねぐらがあるのは長野市と更埴市(現千曲市)の市境の千曲川の河川敷。
撮影は8月下旬。
河川敷にはスズメやムクドリもねぐら入りする。
スズメは早々にねぐら入りするが、ツバメは暗くなってからねぐら入りするので超高感度カメラを使って撮影。
映像を見ていたらなんと、水際のオオブタクサ群落とヤナギにねぐら入りした。ヨシは使っていなかった。まだかなりの個体数が入るようだった。
オオブタクサにはムクドリが先にねぐら入りしていたが、その上をツバメが大群で乱舞。ナレーションによればツバメが結局ムクドリを追い出したとのこと。
ねぐら入り後、撮影隊はひざまで水につかってツバメに接近。ライトで照らして撮影しても逃げない。手づかみできるぐらいだったとのこと。
30年以上も前に外来種オオブタクサが繁茂していて、ねぐらがあったとは驚きでした。
ちなみに、オオブタクサは外来種だけど一年草で夏の終わりには3mぐらいになります。その時期、短期間ではあるけれど、ツバメが集団ねぐらとして使うことは多摩川でも確認されています。
(渡辺仁)