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2012.09.25

自然のアルバム「千曲川のツバメ」

本日、世田谷区の砧にあるNHK技術研究所の公開ライブラリーに行ってきました。
目当ては古い番組の自然のアルバムを視聴することです。

1980年9月21日放送の自然のアルバム「千曲川のツバメ」を視聴しました。
以下概要です。

集団ねぐらがあるのは長野市と更埴市(現千曲市)の市境の千曲川の河川敷。
撮影は8月下旬。
河川敷にはスズメやムクドリもねぐら入りする。

スズメは早々にねぐら入りするが、ツバメは暗くなってからねぐら入りするので超高感度カメラを使って撮影。

映像を見ていたらなんと、水際のオオブタクサ群落とヤナギにねぐら入りした。ヨシは使っていなかった。まだかなりの個体数が入るようだった。
オオブタクサにはムクドリが先にねぐら入りしていたが、その上をツバメが大群で乱舞。ナレーションによればツバメが結局ムクドリを追い出したとのこと。
ねぐら入り後、撮影隊はひざまで水につかってツバメに接近。ライトで照らして撮影しても逃げない。手づかみできるぐらいだったとのこと。

30年以上も前に外来種オオブタクサが繁茂していて、ねぐらがあったとは驚きでした。
ちなみに、オオブタクサは外来種だけど一年草で夏の終わりには3mぐらいになります。その時期、短期間ではあるけれど、ツバメが集団ねぐらとして使うことは多摩川でも確認されています。

(渡辺仁)

Img_0134_3


中央道上り談合坂SA(9月24日)500羽

【観察場所】中央自動車道談合坂上りサービスエリア(山梨県上野原市)
【日時】2012年9月24日(月)17:00~18:00
【天候】曇り時々雨
【日没】17:35
【観察者】渡辺仁
【ねぐら入りした個体数】 約500羽
【ねぐら入りした場所】トイレ棟北
【ねぐら入りした環境】ケヤキおよびサクラ
【ねぐら入り時刻】17:38(日没の3分後)

【観察内容】
17:10 トイレ棟北のケヤキ(ツバメのねぐらと別の木)にスズメがすでに多数集まっている。ツバメが4羽ほど高度10mぐらいを飛んでいる。
17:25 ツバメが徐々に増える。100羽程度。確認できたのは全て幼鳥。
17:30 ねぐらとなるケヤキ・サクラの周辺を低く飛び回る。枝に止まり始めるものもいるが飛んでいる個体が多い。
17:35 数が増え続々と止まり始める。
17:38 ほとんどがねぐら入りする。照度計はなかったが、天候悪いものの日没3分後で通常より明るいねぐら入りと感じる。ねぐらとなったのはトイレ棟北の高さ5~8mのケヤキ、サクラ数本。
17:40 ガソリンスタンドの屋根等に就塒前集合していたハクセキレイがツバメのねぐらとなったケヤキに入り始める。50羽程度。
17:45 ハクセキレイのねぐら入りも落ち着く。


Dangozakasa

ハクセキレイとツバメが同じ樹木にねぐら入りした
Swallow_wagtail01

ねぐら入りしたツバメ
Dangozaka

ツバメとハクセキレイのねぐらとなった15mぐらい離れたケヤキにねぐら入りしたスズメ。内側にねぐら入りするので姿を見つけづらいが、写真で見ると結構写っている。
Sparrow

2012.09.14

府中四谷橋下流アレチウリ除去作業実施

本日、府中野鳥クラブの方々が府中四谷橋下流のヨシ原の特定外来生物アレチウリの除去作業を実施しました。
府中市役所の方も一緒に参加されました。

9月とは思えぬ30度を超える炎天下、府中市環境政策課の方々も含め18名が作業を実施しました。

アレチウリは7年続く除去活動の成果か、以前と比べると大分少なくなりました。
低密度管理がうまくいっていると思われます。

しかしヨシ原は乾燥化が進み、今年のヨシは出穂も遅れ、昨年の枯れたヨシより背が低いほどです。
外来種オオブタクサはじめ、在来種ですがヤブガラシ、カナムグラが繁茂していてヨシ原を侵食しつつあります。
このままではヨシ原が衰退し、早晩ツバメから放棄されてしまうかもしれません。

多摩川の中流域より上流側の地域ではヨシ原は極めて限られた地域しか分布していません。
残された貴重なヨシ原を保全するためにアレチウリ対策だけではない新たな方策が必要です。

来年もまたツバメがここに帰ってきますように。

渡辺仁

Arechiuri


Arechiuri2


Yabugarashi


2012.09.04

府中四谷橋下流(9月3日)300羽

府中野鳥クラブ 第14回ツバメ集団ねぐら定期観察会

日 時 2012年9月3日(月)17:30~18:30
天 候 晴 弱風
場 所 多摩川府中四谷橋下流・四谷小学校前河川敷
参加者 伊藤、大室、堅山、他3人 合計6名
ねぐら入り羽数 300羽
ねぐら入り時間 18:20

 先週の定期観察会で2,000羽のねぐら入りが確認されたので定期観察会をもう一度実施する事にしました。
9月となり日没も早くなったので17:30から観察を始めました。ツバメは18:06過ぎになってから小集団がヨシ原に集まってきました。上空を飛ぶこともなくヨシ原の低空を左右に飛んでからヨシに止まりました。ツバメが繰り返し低空を左右に飛んだので羽数の確認がよくできました。

観察メモ
 17:30 近くの草むらからコオロギの鳴き声がする。
 17:45 1羽がヨシ原の中空に現れる。
 18:06 4羽が低空を飛んでヨシ原に入る。
 18:09 上流から約40羽がヨシ原の低空を下流に飛ぶ。
 18:10 続いて10羽余が進入する。さらに羽数が増える。
 18:15 200羽余のツバメが集団となってヨシ原の低空を繰り返し左右に飛ぶ。
 18:20 ねぐら入り。
 18:30 観察を終える。

 今シーズンの定期観察会はこれで終了といたします。皆様、大変ご苦労様でした。
なお、今シーズンは予想通りツバメの集団ねぐらが例年に比べて遅くまで観察されました。なお、ヨシの生育を見ると、昨年より丈は低く太さが細いことが分かりました。太いものを選らんでノギスで測定した結果、最大直径12mmでした。多くは直径8mm前後、またはそれ以下のものが多く見られました。丈は昨年の枯れ穂より低いままでした。
 来シーズンに備えて9月13日(木)第2次アレチウリ駆除作業が予定されています。府中市の広報によるボランティア募集に応えて、本日2名の方が観察会に参加されました。

情報提供:府中野鳥クラブ 大室さん

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