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2016.08.09

上河原堰上流・ヨシ原は復元できるか?その2(2016年8月7日)

上河原堰についてのモニタリング。以前に報告してから2年ほど時間が経ってしまったが、堰の回収・中州の浚渫後の環境をチェックした。
かつてのような中州は復元されていることはなく広い水面が広がっていて、3シーズン前にはツバメの集団ねぐらの中州があった名残は全くない。
左岸側の護岸されていない自然河岸部(砂利)は、工事後からは植生がかなり復元しているが、植生の構成を見ると、オオブタクサやセイバンモロコシ等の外来種が多く、アレチウリすら侵入している。右岸側には2箇所だけ水際に小さなヨシ群落(10平米ぐらい)があるのがわかったが、他の植物に圧迫されていて、今後の拡大は、期待できなさそう。
このように、自然の遷移にまかせても、ツバメの集団ねぐらのポテンシャルを持つヨシ原は回復しな可能性が高いので、ヨシ原を拡大するためには積極的な介入が必要かもしれない。逆に管理や植栽などでヨシ原を積極的に復元すれば、ツバメの集団ねぐらが戻ってくる事も無理ではないように思える。当連絡会には調布市の団体がいないので、当面の計画はないが、地元の調布市に積極的な市民団体があれば積極的にサポートしたい。
(渡辺仁)

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川崎市側からの眺望。多摩川を横断していた高圧電線がいつの間にか撤去されている


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調布市側の自然河岸部

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わずかに生育するヨシ群落

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外来種などが繁茂している

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アレチウリも侵入している

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電線の撤去された鉄塔


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