【場所】谷地川合流点上流(日野市・昭島市・八王子市の市境のひょうたん池)
【日時】2016年8月3日17:00~20:00
【天候】曇り
【観察者】渡辺仁、(八王子・日野カワセミ会)福本、若狭、武藤、管野
(日本野鳥の会奥多摩支部)滝島
【ねぐら入りした個体数】約30,000羽
【ねぐら入り時刻】19:03
【日没時間】18:43
【ねぐら入りした環境】ヨシ及び一部タケ・ヤナギ・ニセアカシア(ハリエンジュ)、オギ、オオブタクサ
【観察メモ】
18:30 約500羽がねぐら地周辺を飛び回っている。ランダムに20羽を確認すると17羽が幼鳥、3羽が成鳥。幼鳥率は85%。
18:35 約1000羽に増加する。上空を飛び回るものが大半だがヨシ原の上を低く飛ぶものもいる。
18:40 約3000羽に増加する。
18:45 約6000羽が上空を乱舞。
18:50 約1万5千羽となる。多くが上空を乱舞。ヨシ原に止まるツバメも多い。
18:55 ヨシ原に止まったツバメが一斉に飛び立つ。約2万5千羽が頭上をうずまくように飛びすさまじい迫力。
19:00 続々と木の葉落としでヨシ原にねぐら入り。しかしまだ頭上に千羽単位のツバメが飛翔している。
19:03 最後の約千羽のツバメが木の葉落としでねぐら入りし、ほぼヨシ原におさまる。ただし、まだ全く落ち着いておらずポジション争いで騒がしい。
多くのツバメは上流方向から集まるように見受けられる。
ツバメのほとんどはヨシ原にねぐらをとっていた
ヨシ原に隣接するヤナギで眠るツバメ
ヨシ原に隣接するニセアカシア(ハリエンジュ)で眠るツバメ
ヨシ原に隣接するタケで眠るツバメ
ツバメはヨシ原の中にある枯れた茎もねぐら場所として好む
【ねぐら入りした環境について】
ひょうたん池は深いところで80センチ以上ある。水深25センチ未満のエリアにヨシが、水深25~70センチのエリアにヒメガマが生育している。ヨシは水中から生育するものが高さが2.3メートル程度、陸上でのヨシは最大で3.6mに達する。
ツバメがねぐら入りした環境はヨシ原部分が中心であるが、ヨシ原は約0.165ヘクタールしかなく、ほぼその全部をねぐらとして利用している。それだけでなく、ヨシ原の中のヤナギ、ヨシ原に隣接する竹林、ニセアカシア、オオブタクサ、オギもごく一部をねぐらとして利用している。全体としてねぐらとして利用されているのは0.2ヘクタール程度である。
ねぐら入り前に1mのマーカーテープを設置して、平米あたりのツバメのねぐら入り個体数を計測したところ、大体15~20羽程度がカウントされた。平均して平米15羽が0.2ヘクタールに入ったとすれば、3万羽となるので、目測による推定数と大体一致する。
陸上部にあるヨシの状況としては、クズ、カナムグラ、ヤブガラシなどのつる植物に巻き付かれているものもあり、今後のヨシ原を維持するためには、管理が必要と思われる。ヤナギ等も入りこんでおり、今後の管理をしなければ、いずれこのヨシ原もツバメがねぐらとして利用できなくなるだろう。
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